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就活では「迷ったら大手に行け」と言われるのはなぜか。

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銀のアンカー

(銀のアンカー1巻より)

 

大手か中小か、あるいはベンチャーか。

就活で悩む方は多いと思います。

その悩みに対する一つの考え方がこれ。

迷ったら大手、です。

これには明確な理由があります。

 

大手企業の仕事と中小企業の仕事は、まったく内容が異なる

この仕組みを理解するためには、中小企業の事業内容をよく知ることです。

会社ホームページなどを見ると、会社概要の項目などに「取引先」と書いている企業があると思います。みなさんが志望する中小企業のなかには、取引先として大手企業やその子会社の名前が書かれていることも多いのではないでしょうか?

 

簡単に言えば、こういうことです。ある仕事があったときに、まずは大手企業がフロントに立ち仕事の全体像を掌握する。その全体のなかの仕事をいくつかに切り分けたものの一つが、それぞれの中小企業に外注されています。

 

大企業の役割は、プロジェクトの全体像について考え、決定すること。中小企業の仕事は、"すべてが決まったあと"に切り分けられた各々のタスクをこなすこと。仕事の性質が全然違うのです。

だから、中小企業でプロジェクト全体のごく一部の作業について、どんなにスキルアップしたとしても、その経験を大企業で活かすことは難しいと言えるでしょう。

 

逆に元々大手企業にいた人であれば、上流でどんな意思決定やフローで仕事が進んでいるか熟知しているために、中小の現場しか知らない人に比べてうまく立ち回れるという利点もあります。人によってはコネを使う人もいるようです。

ただし、同業界であっても必要とされる実務的なスキルが大手と中小で全く異なるケースが多く、大手企業から中小企業への転職も不可能ではありませんが、実際は茨の道だったりします。

 

就活生にとって重要なのは、このような階層の固定化について認識することです。

最初に大手に入社した人は、転職するときも大手を中心に転職しますし、最初に中小企業に入社した人は転職先も中小企業になりがちです。一方通行で双方の人材の行き来が少ないのです。

これがキャリアアップなどという言葉が幻想であることの所以です。

銀のアンカー

本当のキャリアアップとはこういうこと

たとえば、わかりやすく説明するために工場建設を例にあげます。

サントリーが新しく生産工場を建設するとしましょう。

 

まず工場全体をコーディネートしてくれる企業複数社にお声がかかります。

ここで価格や品質など、数社参加のコンペを行い、どの会社にお願いするかが決定します。

 

コンペが終わると仕事を引き受けた企業は、それぞれ機械メーカー施工会社に仕事をわりふります。

さらに機械メーカーは、機械を作るための部品を町工場に依頼します。

施工会社は、実際の作業者を集めます。

 

この流れのなかで「下請けに依頼する」ヶ所が、いわば見えない壁となっており、業界にもよりますが壁をまたいで人材の行き来が起こりにくい部分となっています。

つまり機械メーカーでのステップアップというのは、上流に位置する工場全体をコーディネートする会社への転職ではなく、同じ機械メーカーのなかでより待遇の良い環境にステップアップする、ということに過ぎないのです。

この固定化されたレイヤーの中で、自分がどこに所属して一生働いていくかを決定するのが就活なのです。

 

ちなみに、記事の参考にした漫画「銀のアンカー」では、だからと言って盲目的に「大手志向」に陥ることの浅慮さもブランド志向、ランキング依存症と言って揶揄されています。

自分がその企業に入社して何をするのか、その先にどんなキャリアが(レールが)用意されているのかを理解して企業を選ぶことが、人生を豊かにする天職との出会いにつながります。

それをリサーチするのがいわゆる「企業研究」と呼ばれるものの本質なのです。

 

※記事の参考にした書籍「銀のアンカー」。就活の考え方が詰まった漫画です。2006年の漫画だけど、多くの考え方がいまでも通用します。就活の手法やインフラが変わっても、就活の本質はずっと変わっていないことの現れですね。

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